在宅介護を続けるには介護保険制度が始まって、頑張る介護ではなく、する側にもされる側にも過度の負担を強いない気持ちのいい介護方法が模索され始めました。しかし家庭介護の現場では、「頑張らなくては!」という意識が強く働きすぎてストレスをためるケースが多く見受けられます。多くの介護者や被介護者が、「現状の中で、自分らしく生き、人生を楽しむ」ことを見失ってしまっているのではないでしょうか。「頑張る」という意識は、先の見えない厳しい「家庭介護」の中では、介護者に大きな精神的プレッシャーを与え、必ずしもいい結果にはなりません。財団法人 ぼけ予防協会では「ぼけ介護 家族の接し方10カ条」を奨励していますのでご紹介します。 ぼけ介護 家族の接し方10カ条
第1条【なじみの関係】顔なじみ落ち着き与える安心感痴呆というハンディキャップをもった高齢者に、痴呆を一生の問題として対応してゆくときには、その生活の援助や介護が大きな課題となります。これについては、日常生活の動作(食事、排泄、更衣、清潔、移動など)の介助は必須のものです。しかし、また身近な人(家族、親戚、近くの知人など)との人間関係を主にした社会生活活動の援助も、少しでも人間らしく生きていくうえで、欠かせない重要なものです。これらについて高齢者の生き方では、よく知り頼りになる"なじみの人"(普通は家族)とともに、安心して落ち着いた生活を送れるようにすることが、基本的に重視されます。 中等度以上の痴呆高齢者の場合には、常に身近にいて心で結びついている人は、他人でも昔からよく知って分かっている人(身内、知人、世話になった人、小学校の同級生)と勘違いして、全くそのつもりでもっともらしい態度で頼りにして生きていったりします。この際には、間違っていようが、親近感や同じ仲間という"なじみの心"で結ばれていて、高齢者に最も必要な安心・安住がもたらされていることが注目されます。これを特に施設入所の痴呆高齢者で見ていると、その相手の名前は覚えてなくとも、顔は見知りおぼえて、"顔なじみの関係"が出来て一緒に暮らしていくと、入所の主な理由の問題行動や精神症状は自然に消えていったりします。 この"なじみの関係"の意義は、ここには安心や安住のよりどころがあり、一緒に生き生きと楽しげにくらし、痴呆高齢者の生きがいになっています。特になじみの関係に一番近く自然な姿は原則としていうまでもなく家族です。そこは高齢者が最も住みよく生きよい所で、これは在宅介護の基盤ともなっています。この反対は高齢者を冷たく不親切に扱うと、家は不安の場となり、身内の人でも他人にされたり忘れられていったりします。以上のことは勘違いを別にすれば、健常な高齢者にも全く同じように言えることです。 第2条【心の受容】意に添ってこころ受け止め温かく痴呆老人の介護が上手にできるか、挫折してしまうかには種々の要因が関連しますが、何より重要なことは介護者が老人の言動をいかに受け止めることが出来るかにかかっています。痴呆老人は明らかに事実とは違ったことを口走ったり、間違った行動や理解できない行動をしばしば示したりします。例えば、自分の家にいながら自宅に帰りたいと言って飛び出して行ったり、定年退職しているのにこれから会社に出勤すると言って身支度を始めたり、誰かが財布を盗んだと言って騒いだりします。また、執拗な要求や理由もなく突然怒り出したりすることもあります。 痴呆老人にとってはたとえ事実とは違っていても自分なりの考えや思い込みがあってそのように口走ったり、要求したり、行動したりしているようです。そのような時に、間違っているからと言ってその度に強い調子で間違いを正したり、理屈で説明したり、頭ごなしに叱ったりすることは避けなければなりません。とくに頼っている人からの叱責は痴呆老人の心を強く傷つけます。叱られることによって痴呆老人はときにはむきになって反発し興奮したり、あるいはどんな態度をとったらよいのか、どう行動したらよいのか分からなくなり、途方にくれ遂には混乱してしまったりします。気分が落ち込んだり、痴呆が進むことさえ見られます。少しぐらい失敗や問題があっても痴呆老人が思っていること、行動しようとしていること、心配していることをよく聞いてあげ、その心をくみ取って納得が得られるような意に沿った温かい対応をしてあげることが何より大切です。それには介護者が痴呆老人にみられる特性を十分に理解し、少しくらいなら間違いは大目に見てあげるくらいの心のゆとりを持ち、本人の欠点ばかり目を向けないで残された健康な心の部分を支えてあげましょう。 第3条【心のゆとり】怒らずに相手に合わせるゆとり持つ在宅介護は日常生活の一環です。介護は家事や自営の場合は仕事、時には育児と並行して行わなければなりません。ですから、介護者は理にかなった介護をと心掛けても、なかなか思うようにいかない場合が多くあります。痴呆老人の意に添った介護を続けるためには、介護者は心にゆとりを持ちたいものです。 痴呆老人の行動には、介護者にとって迷惑なこと、驚くこと、嫌がらせめいたことがあります。いわゆる問題行動と言われる行動です。しかし、その行動を問題と表現するのは介護者側であって、痴呆老人にはそんなつもりはありません。皆さん目的や要求など、それなりのわけがあっての行動です。痴呆老人の行動に対して、介護者側の価値観を押し付けて、間違いや思い込みをしつこく修正したり、怒鳴ったり、行動を制することは老人のプライドを傷つけたり、不安をかきたてたりします。そのことがストレスとなり、状態を悪くすることにつながります。 家族介護者は、痴呆老人と24時間一緒の生活では心理的に追い詰められ、よい介護が望めない場合があります。そのためには、在宅介護は家族構成や環境などが異なりますが、可能な限り家族は介護の役割分担をすることです。そのことは介護者を孤立させない配慮となります。さらに、介護者は完全主義はやめ、介護をオープンにし、多くの人、特に近隣者の協力を得るようにしましょう。そして、介護保険の通所サービスを利用し、時間的にも精神的にもゆとりを持つことです。また、介護者は何事も話せる相談相手を持ったり、家族の会の「介護者の集い」に参加したり、介護を支える「電話相談」などを利用するのもよいでしょう。自分の現状や日頃の思いを話し、相手が受け入れてくれることにより、自然に自分の立場を客観視することが出来ます。そのことがゆとりにつながり、痴呆老人の心を思いやる優しさが生まれます。そして相手に合わせる対応ができるのです。 第4条【説得より納得】理屈より気持ちを通わせ納得を痴呆高齢者は、勘違いや間違ったことを言ったりしたりすることが多いものです。この際に介護者は、正しい事実を示しながら理屈による説得をするのが普通です。しかし、中等度以上の痴呆の場合には、それではなかなか納得しません。それは痴呆高齢者は、以前に起こった知的体験や出来事を広範に忘れているので、今の問題とそれに関係する忘れられた過去のものとの比較や関連づけが出来なく、また批判や反省も出来なく、知的な判断が悪いと言えます。さらに事柄の内容の小さな個々のものは分かっても、それらを組み合わせて全体として同時に認識しないので、意味が分からず不問視されて、そのため矛盾というものがなく非論理的な考え方なのです。したがって、理屈による説得では通じないことが多いのです。この際にはなじみの関係の中で、共感的な(相手と同じような感情や考えになり、心の面から通じる)納得をはかることが重要です。 中等度以上の老年痴呆の80歳の女性のケースで説明しましょう。彼女は食事をして10分もすると食べたことを忘れて、介護者にご飯を要求していました。介護者は彼女の唇にご飯粒がついていて、食卓におかずのかけらが落ちている事実を指摘しながら、ご飯を食べたことを理屈による説得を続けましたが、「それは他人が食べたもので知らない」と否定し続けました。押し問答を繰り返していると、「私にご飯を食べさせないで殺す気か」と怒り出してきました。その時、いつも食堂で隣に並んで食べているなじみの女性高齢者が戻ってきて、「さっき私と一緒に食べたでしょう」と言うと、それは簡単に受け入れて食事要求はしなくなりました。 なじみの人の言う言葉には気持ちが通じて心で分かるような納得の仕方をしているのです。これはそう難しいことではありません。なじみの関係を作っておけば容易にできることです。そうでなく高齢者の間違いを、注意・叱責・蔑視・是正をし続けると、高齢者は困惑や混乱しやすく、痴呆の進み方を助長したりします。 第5条【意欲の活性化】本人を生きいきさせるよい刺激人は誰でも快い環境や雰囲気、ほどよい刺激を受けると、気分がよくなり気持ちが晴れやかになります。痴呆老人も同じです。痴呆だから何も感じないのではありません。新しいことを記憶することは困難ですが、気持ちは豊かです。 特に、昔の歌や踊り、長い間行なってきた料理や仕事などは"手続き記憶"と言って、痴呆になってもかなりの部分が残っています。理屈ではなく体で覚えているのです。 集団の場が好きな人は、グループ活動をしている場へ参加し、興味のある場面であれば自然に溶け込んで楽しむ機会になります。参加することで他者との交流も広がり、他者との関係ができたり、関係の中で快い刺激も出てきます。例えば、いろいろなグループ活動をしている場面に接していくうちに、今まで経験したことがなくても、絵などを描いたことがなくても、偶然描いた作品が他者から褒められたりすると、そのことがきっかけで味のある作品が生まれてくる場合があります。痴呆になっても、"隠れた能力を発揮"することが出来るのです。それらの機会を上手に作ることが大切です。また、独りが好きな人は昔習った楽器や好きな音楽を聴くのもよいでしょう。縫い物が好きなのであれば簡単な小物などを作り、日常生活の中で使用し役に立っていることを伝え感謝の気持ちを表すことも一つの方法です。失敗感を持たせないように配慮し、完成した作品から可能性を見いだせるようにするとともに、他者が評価することで自信を取り戻せ、新しいことへ挑戦できる糸口にします。 完全で穏やかな生活の中に、心が動くような楽しい生活環境を作ることなのです。感覚は健康な人と同じです。精神的な部分に触れるような働きかけが意欲を引き出し、生きいきするのです。よい刺激を絶えず与える工夫をしましょう。 第6条【孤独にしない】寝たきりや孤独にしない気づかいを痴呆老人の介護は老人のペースに合わせて出来ることを続けてもらうことが大切です。老人は人と接することが減少すると、刺激も減り、残存機能への働きかけが少なくなり、今まで出来たことも出来なくなることがあります。さらにすべてのことに関心が薄れ、意欲もなくなり衰えが進みます。 在宅介護中、問題行動に振り回されている時、痴呆老人が危険がなく、静かに落ち着いていると、家族は安心して老人を一人にすることがあります。家族はたまっている家事や雑事を片付けたり、一息ついたり介護者にとっても貴重な時間です。この時間が長く続くことを願ったり、嫁と義父母の間柄では遠慮して声をかけないこともあります。しかし、このような時間帯が長く続くと居眠りする老人がいます。痴呆老人にとって、昼は周囲の明るさや生活音が安心感となり、まどろむことが多くなります。それが昼夜逆転につながり、介護者も悩まされることになります。中にはすべてが億劫になり寝ていることが多く、心身共に衰える人もいます。 可能なら昼は散歩や買い物に誘ったり、介護保険の通所サービスの利用を勧めます。外出できない老人のためには、簡単な家事の洗濯物たたみ、野菜の莢(さや)の筋取りなど、遊びの歌、昔話、アルバム、大きめのジグソーパズルなど一緒に行動する工夫をしましょう。 しかし、熱心さの余り、痴呆老人の出来なくなったことを無理強いすることは、ストレスになります。逆に今まで出来ていた身の回りのことなど、時間がかかるからと、介護者がすべてしてあげることが親切とはいえません。内容にもよりますが、時間がかかっても、本人にしてもらうよう見守りも必要です。 痴呆老人の生活歴、性格、ものの考え方などを知っている家族は、老人に合った働きかけもできると思います。すべてに不安のついてまわる痴呆老人にとって家族の温かい気づかいが心の支えです。 第7条【人格の尊重】プライドやプライバシーの尊重を一般の老人と同じように痴呆老人に対してもプライバシーを尊重することは言うまでもないことです。痴呆老人の介護に当たっては、ごく身近な問題に介護者が関わることが多いのでとくに注意しなければなりません。私物・お金の管理から着衣の着替え、排尿・排便の介助、おむつの交換、入浴の介助まで介護者が行なうことがしばしばです。ときには問題行動への対応もしなければなりません。そんな中には他人に知られたくない出来事を目にしたり、耳にすることが多々あります。それらのことを興味本位に扱ったり、みだりに第三者に漏らすことはプライバシーに触れることなので慎まなければなりません。また、排尿・排便や入浴の介助などでは老人に恥ずかしさを感じさせないようにさりげなく行なう細心な気配りも必要でしょう。 また、痴呆老人は物忘れが多くなり、間違いや失敗をすることは少なくありません。時には見当違いな行動をしたりします。しかし、痴呆が進んでも相手の態度を理解する能力は残っているのが普通です。相手がどんな態度で自分に接してくれているかを、好意のもてる人かどうかをいつの間にか感じ取ります。そして、相手の言葉遣いや対応の仕方によってはひどくプライドが傷つきます。例えば、ちょとした間違いや失敗を馬鹿にして笑ったり、注意したり、叱ったりするとひどく傷つきます。短気な老人では、不機嫌となったり、怒り出す人もいます。 痴呆老人といえども社会や家庭の中でこれまでの人生を立派に生き抜き、現在も心のハンディキャップを背負いながらも一生懸命努力して生きている人達であることを理解し、相手を見下したり、馬鹿にしたりするようなことはしてはいけません。あくまでも老人の自尊心(プライド)を尊重し、礼儀正しい態度で接することが大切です。そのことによって痴呆老人の自尊心を高め、ひいてはQOL(生活の質)の維持に役立ちます。 第8条【過去の体験は心のよりどころ】本人の過去の体験大切に毎日の生活は過去からの連続です。一人一人の過去は違いますが、現在はその線上にいます。痴呆老人は、目の前のことや、今自分のしていること、今どこにいるかは理解できませんが、遠い過去のことは覚えています。また瞬間、瞬間は覚えているが線でつながった理解はできません。点での理解なので、次にすることが分からないため、チグハグな行動になってしまいます。介護する側から見ると、その行動がどうして起こるのか予測出来ないため問題行動と捉えてしまいがちです。しかし、本人は今ではなく、過去の生活体験から行動していることが多く、言動を責められると戸惑いが大きくなり、なお一層適切な行動からかけ離れてしまいます。 このような場合、その人の過去の生活体験が分かっていれば、言葉の端々や何気ない表情は、残された記憶の断片から生じていることが理解でき、本人の意思が伝わることで心の安定が図れます。 また、誰もが社会の一構成員であり社会的な存在として生活しています。それぞれには家族があり、夫や妻、親としての役割、仕事、生活などがあります。生活は多様であり、個別性の高いもので、生活の歩みはその人の人生そのもので、現在のその人らしさを形成しています。歩みの中からその人の生き方を知り、その体験にあわせていくと生きいきしてくることが多いものです。 このことは、その人の過去の生活を把握することから合わせることができます。その人の過去を知ることにより適切な対応が出来るのです。それぞれの生活は様々ですが、どのような生活であっても本人には掛け替えのない体験です。過去の体験を大切にすることが痴呆性老人を穏やかにする第一歩です。 第9条【急激な変化を避ける】環境の急変避けて安住感ぼけた人は知的機能低下が明確で、症例によっては極めて高度です。しかし、この知的機能低下を補うためとも思われるのですが、感情面では非常にシャープなところがあり、理屈が分からないだけに身を守ろうとする動物的な本能に関する反応が大きいと言えます。また、自分の配偶者や子供を認識できないのによく人を見ているところがあります。例えば、外来で医師の前にくると、同居し、介護している娘が驚くほどシャキッとすることが認められます。「老化とは環境の変化に順応する能力の衰微の過程である」という名言がありますが、痴呆は老化の究極のものの一つであり、環境の変化に極めて敏感に反応します。これはハード(居室、家屋など)、ソフト(同居する人、介護する人など)を問いません。従って、これら環境の変化を出来る限り避ける必要があります。そして、もし必要な場合は徐々に変えていくことが望まれます。 例を挙げてみましょう。ある大学病院の精神科で年末年始に入院患者の外泊を許可しました。正月に帰院した時、多くの精神病患者はより良い状態であったそうです。自宅での家族との生活が心を穏やかにしたものと考えられます。しかし、痴呆患者はほぼ例外なく悪い状態で帰院したのです。自宅で家族との生活ですが、環境が変わったため落ち着くのに時間がかかったのです。つまり、環境の変化を避ける必要性を示しています。環境を変える必要のある場合は次のような注意が必要です。 まず、居室などを変える場合はちょこちょこそこへ連れて行き、なじみの場所としてから移すようにするのです。次に同居する人、介護する人の変わる時はさらに慎重さが必要です。病気その他の都合で同居あるいは介護していた嫁が実の娘と交代するとき、急に交代すると実の娘でも環境の変化ととらえ、落ち着くのに時間がかかります。ましてや他の人の場合は大きな動揺を示します。従って、ちょこちょこ顔を出し、患者となじみの人となってから交代するようにします。 顔なじみはたいへん重要なものであることを理解しておく必要があります。 第10条【事故の防止を】事故防ぐ細かな工夫気配りを老年者、一般に通じることですが、特にぼけた人はちょっとしたことで事故を起こしやすいことから、これに対する十分な留意が必要です。最も避けたいことは転倒です。転倒により頭部外傷や大腿骨骨折などが起こりやすいものです。大腿骨骨折は臥床から寝たきりとなり、褥瘡(じょくそう)出現、尿路感染、肺炎などを併発し寿命を縮めます。現在、手術が行なわれますが、術後安静などに協力が得られにくいことから予後を悪くします。正常老年者でも大腿骨骨折をきっかけに痴呆の始まることが稀でありません。頭部外傷で出現しやすいのは脳を包んでいる一番外側の硬膜と脳との間に出現する硬膜下出血です。これが脳を圧迫して多様な症状を示しますが、症状の出現が事故後平均約2カ月であることから転倒との関係に気づかないことがあります。また、必ずしも重篤な頭部外傷でなくとも出現することがあり注意が必要です。 硬膜下出血は現在CT(コンピューター断層撮影)かMRI(磁気共鳴画像化装置)で容易に診断がつきます。(慢性)硬膜下出血の症状は多様ですが、ぼけた人ではせん妄状態(意識障害があり、また場所、時、人などについての見当識が障害されているため、不安や興奮の交じった状態)と歩行障害が痴呆のない老年者の硬膜下出血に比べて多く見られます。従って、これらの症状、あるいは従来の症状が比較的急に変化した場合は受診して検査を受ける必要があります。手術により血腫を除去すれば通常の老年者では治癒するのですが、ぼけた人の場合には術後の問題もあり、必ずしも手術を行なわなくても徐々に改善する例も少なくありません。 転倒などを防ぐためには低めのベッド、また屋内の段差をなくする、少なくする(特に風呂場、便所など)、場所によっては手摺りをつけること、廊下などは照明を十分にすること、その他敷物に気をつけることなどが大切です。徘徊癖のある場合は名前、住所、電話番号などを書いた名札を付けておくことです。また、近くの交番に話しておくことも望ましいことです。その他、ガスの元栓を止めておく、刃物やマッチを遠ざけておくなどは勿論です。 (2001年3月制定) 困ったら相談しよう家族が認知症(痴呆症)かなと思ったとき、また、認知症(痴呆症)高齢者を介護していて困ったときなどは、自分で悩まず、進んで相談するようにしましょう。これも在宅介護のコツですし、なにより適切な介護・医療を提供することは、高齢者本人のためにとって最も大切なことだからです。
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