遠距離介護をするために必要なことは?
離れて暮らす年老いた親の介護が始まったらどうなるの? と、心配をしている人が増えています。
実家から離れて暮らしている人は珍しくありません。離れて暮らしていても、心の距離を近く保つポイントをご考えてみましょう。
家族の話し合いを密にして協力する。
「一人で頑張る介護」はストレスをためすぎて良い結果にならないことが多くあります。介護を受ける親、そして、親を介護する者たちがみんなで、話し合い、協力体制を組むことが必要です。
認知症が進行しないように気をつける。
遠距離介護はある程度、親が自立していてこそ可能です。24時間の介護が必要になれば、遠距離介護は無理になります。そうならないためには、今よりも親の介護度が上がらないようにしなければなりません。気になることがあったら、すぐに専門家などに相談して解決するようにしましょう。
情報収集を怠らない。
高齢者を支えるための仕組みや道具は、意外とたくさんあります。便利な商品もあまり広告がされていないこともあります。インターネット等を使って積極的に情報を集めてください。
親に認知症の症状が現れたら
親と離れていると、普段の様子があまり見えません。会った時に様子が少し変でも「年をとったからかな?」で片付けてしまいがちです。
しかし、「おかしいな」と感じた時に、認知症という症状が発症していることもあります。65歳以上の高齢者全体に対する認知症の出現率は、厚生労働省の推計では平成 17 年には 169 万人(65 歳以上の人口に占める出現率 6.7%). が、平成 27 年には 250 万人(出現率 7.6%)になるとされています。
親に認知症の症状があらわれると、不安になりますが心配していても解決しません。迅速に適切な対応をとることが重要です。
専門医に相談する
親が認知症にならないで欲しいというのは子供の願いです。事実を認めたくないため、受診が遅れてしまうことも多いようです。また、「年だから…」と思いたい気持ちもあります。
しかし、認知症の症状の裏には別の病が隠れていることもあり、それを治せば認知症の症状は改善されることもあります。また、たとえ認知症であっても、治療により進行を遅らせることもできます。早めに専門医に相談しましょう。
栃木県内の専門外来の連絡先はこちらから。
安全・安心に暮らせる環境を整える
もし親の病名が認知症であると診断されたら、親ができること、できないことを整理しましょう。症状によって環境を整えれば、ひとり暮らしが可能な場合もあります。
介護保険制度を利用していない場合はすぐに申請しましょう。こちらの話にじっくり耳を傾けてくれるケアマネジャーを探して適切なサービスを導入するようにします。
火の始末が不安な場合は、危険ですから、調理器具や暖房器具をチェックして、火災警報機を設置することも必要です。
支援制度を調べる
認知症になると判断能力が低下し、お金の管理や介護サービスを受けたり、施設へ入所申請をする際の「契約」を行うことが困難になります。
認知症のような本人の判断能力が不十分である場合には、家庭裁判所が法律の定めに従って、「本人を援助する者」を選任することができます。その者に「本人を代理するなどの権限」を与える制度を成年後見制度といいます。
本人がどの程度判断能力があるかによって援助する者の代理できる内容は異なります。たとえば、本人に代わって家を売却し、有料老人ホームに入所させたり、あるいは、悪徳業者に騙されて、本人が家を売ってしまったような場合は、本人の行為を取り消したりできます。
現在は必要なくても、将来に備えた制度もあるので詳しく調べておくこともいいでしょう。
遠距離介護を応援するサービス
介護規制割引
各航空システム等で実施されている割引サービスです。
- 日本航空:「介護帰省割引」
- 要支援・要介護認定を受けた人の介護者(2親等以内の親族などの制限あり)が、介護される人の居住地との往復1路線で利用できる。介護帰省パスを提示して、航空券を購入すれば最大36%の割引になる。利用制限期間はない。インターネット予約も可能。
- 全日空:「介護割引」
- 要介護認定を受けた人の介護者(2親等以内の親族などの制限あり)が、介護される人との居住地を結ぶ1路線限定で利用できる。介護パスを提示して航空券を購入すると片道約35%の割引が受けられる。インターネット予約も可能。
- スカイネットアジア航空:「介護特別割引」
- 要支援・要介護認定を受けた人の介護者(2親等以内の親族などの制限あり)が、介護される人との居住地を結ぶ1路線で利用できる。事前に介護割引パスの発行が必要。割引運賃は搭乗日によって変わってくる。インターネット予約も可能。
- スターフライヤー:「介護割引運賃」
- 要支援・要介護認定を受けた人の介護者(2親等以内の親族などの制限あり)が、介護される人との居住地を結ぶ往復1路線で利用できる。介護割引パスが必要。利用期間制限なし。インターネット予約はできない。
見守りサービス
「見守りサービス」は、子供の代わりに人や機械が見守ってくれるサービスです。
各社とも特徴のあるサービスを提供しています。以下に挙げた以外にもサービスを提供する会社が増えていますからインターネットなどで自分に合ったサービスを探してみてください。