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有料老人ホームについて

有料老人ホームとは

介護保険制度が導入された一番のメリットとして、たくさんの事業者が介護業界に参入してきたことにより、多種多様のサービスが提供されるようになったことがあります。有料老人ホームも、金額・提供されるサービス・入居対象となる人などは事業者によって多様化しています。(施設で使う介護保険によって限定される場合もあります)基本的には、有料老人ホームの基準(バリアフリー設計)を満たした建物という条件はありますが、サービス部分はかなり違うため、一番わかりにくいと思います。

入居の対象となる人

有料老人ホームには、健康な人を対象にしたホーム、健康な人も介護が必要な人も利用できるホーム、介護が必要な人(要介護認定を受けている)だけが利用できるホームの3種類があります。健康型、介護付などという表現で分けられている場合もありますし、1つのホームの中に、健康型と介護付を併設しており、介護が必要になったら介護付の棟に部屋を移る、というようなところもあります。
年齢も、50歳以上など、独自の基準を設けているホームもあれば、純粋に介護保険受給資格者(第1号は65歳以上、第2号だと40歳以上の介護保険被保険者)というホームもあります。
どちらにしても、有料老人ホームは生活の場所であり、継続的な医療を受けられませんので、入居の大前提は、病院での治療を必要としない、ということがあります。どこのホームも、提携の病院やクリニックがあり、必要であれば医師の往診などを受けることができますが、あくまでも、自宅と同じく外来で受診するか、往診での在宅医療に限られます。
よく、有料老人ホームは、「老人ホーム」という名前なので、施設介護と間違われますが、入所系の施設介護は、特別養護老人ホームだけです。有料老人ホームでも、介護保険を使って介護を行う場合もありますが、介護保険上は「在宅」扱いになります。イメージ的には、介護スタッフが常駐しているバリアフリー住宅に引っ越した、というのが一番ぴったりくるかもしれません。
認知症の方でも、身体障害が重い方でも、介護付のホームでしたら入居できます。ただ、部屋から一歩外に出ると共有空間ですので、他の人からの干渉を受けたくない人、共同生活はいやだ、という人は生活しづらいかもしれません。
部屋の設備・部屋の広さ・共有設備などさまざまですので、実際見学して、どんな生活を送りたいのか、イメージしながら選ぶことが大切です。

有料老人ホームの分類
種類入居条件及び介護サービスの提供方法介護保険の適用
健康型
有料老人ホーム
介護不要の自立生活者だけを入居対象とした施設。従って介護が必要となった場合には退去となる。なし
住宅型
有料老人ホーム
「介護付」とは違い、「特定施設入居者生活介護」を受けておらず、施設のスタッフが介護 サービスの提供をすることは原則ありません。
基本的には、介護が必要になった場合に、 訪問介護・訪問看護や通所介護など居宅 サービスの対象となり、外部の介護事業者と別途契約をして介護その他のサービスを受けることができます。
訪問介護、訪問看護などの居宅サービス
介護付
有料老人ホーム
各都道府県から「特定施設入居者生活介護」 に指定された高齢者向け居住施設 (有料老人ホーム)のことで、施設が提供する 介護や食事等のサービスを利用しながら 施設での生活を継続することができます。
24時間体制で介護スタッフが常駐し、ケアマネー ジャーの介護サービス計画に沿って、食事・ 入浴・排泄などの身体介護や、掃除・洗濯 などの生活援助をはじめ、健康相談やリハビリ・レクリエーションなどの介護サービスを行います。
特定施設入所者生活介護
介護型有料老人ホームのケアの形態
 特徴メリットデメリット
混在型自立・認知症・身体介護・見守りなど、介護・身体状態に関係なく、お好きなお部屋を選んでいただく方式をとっている食事やレクリエーションなど、大きな集団で生活するので、職員の配置を基準人員で行うことができるため、人件費にかかる費用を抑えることができ、比較的低価格な所が多い。元気な方が、介護の必要な方の面倒をみたりするので家庭的な雰囲気になりやすく入居者同士が仲良くなりやすい。賑やかさを好まれる方には向いている。個々の細かな要求に対応するのが困難になりやすい。いかにも老人ホームというイメージがある
グループケア型階によって、自立・身体介護・認知症など住み分けをしている方式をとっている。ただし、食事やレクリエーションまで、階別に行うのか、一緒なのかは老人ホームによって違うので注意。同じ介護状態の方たちで生活するので、気兼ねがなく、精神的負担が少ない。
 例)認知症の方の混乱が少ないなど 自立の方で独居が不安になり将来的にも介護を希望する方には向いている。
階によっては、職員の人員配置にバラつきが出やすい。(身体介護と認知症介護の階に集中してしまう可能性が高い) 対人関係にトラブルが生じたときに、居室の住み替えなどの問題が生じることもある。
ユニットケア少人数の単位(5~9人)で個々の介護状態別に、専任の担当者をつけて、グループケアを行う専門的なケア。それぞれのグループごとに、キッチンやリビング・お風呂などが設置されていることが条件であるため、少人数のグループに分けて介護を行い、お風呂やキッチン、食堂が1つしかないというのはユニットケアとはいわない。個々の介護状態のペースに合わせてケアが受けられる。 一定期間職員が
担当になるため、連携がとりやすい。 特に認知症のケアには効果が期待される。
入居者同士のトラブルが生じたときに住み替えなどの問題が生じることもある。
高齢者円滑賃貸住宅の分類
種類内容・基準
高齢者向け
優良賃貸住宅
60歳以上の単身・夫婦世帯の方等を入居対象に、安全に安心 して居住できるように「バリアフリー化」され、「緊急時対応 サービス」の利用が可能な賃貸住宅です。また、高齢者の 生活を支援するために、任意の付加的サービスを提供したり 社会福祉施設等を併設することで、より安心して住み続けられる
住宅となっているものもあります。
供給する事業者は、「高齢者の居住の安定確保に関する法律」 に基づき、各種の支援措置を受けることができます。 なお、平成19年度から地域優良賃貸住宅(高齢者型)として 助成されることとなりました。
※建物、住戸、管理面の厳しい基準が設けされています。
高齢者専用
賃貸住宅
高齢者単身・夫婦世帯など専ら高齢者世帯に賃貸する住宅 として登録されたもので、より詳細な情報提供がなされている ものです。優良賃貸住宅ほどの厳密な基準はありませんが、居室面積や設備、サービスの有無、前払金がある場合の 概算額の表示や保全措置の有無などの規定があります。
適合高齢者
専用賃貸住宅
高齢者専用賃貸住宅のうち、次の一定の居住要件等(以下の とおり)を満たし、届出のあるものをいいます。
  • 居室面積や設備は高齢者賃貸住宅と同様の基準
  • 入居時に前払い家賃を徴収する場合は、保全措置を講じていること
  • 次の4つのサービスのいずれかを行っていること  
    1. 食事、排泄、入浴等の介護  
    2. 食事の提供  
    3. 洗濯・掃除等の家事  
    4. 健康管理

入居費用

費用は、入居の際に必要な一時金と、月々必要な月額利用料にわかれます。
入居一時金の金額ですが、事業者によってさまざまで、数百万から数千万のところもあります。また、入居一時金を多く納めると、月額利用料が安く、少なく納めると、月額利用料が高い、というような2種類から選べるホームもあります。
ここで確認しておきたいのは、入居一時金の内訳です。期待に胸膨らませて入居し、(なんか、違う…)と思って退去を申し出たら、払った一時金がすずめの涙ほどしか戻らなかった、というケースもあります。利用する権利だけを買った形の一時金もありますし、必要な介護を一時払いした形の一時金もあります。年齢によって一時金の金額が違うホームもあります。(年齢が高いほうが一時金が安い…)
入居前に、重要事項説明書などを確認し、一時金には何が含まれるか、退去したら返還されるのはどの部分かをしっかり聞いておくことが必要です。
最近は、土地、建物を事業者が所有せず、地主から一括借り上げをする形で、一時金が無料、もしくは数十万で入居できるホームも出てきています。(土地・建物が事業者が所有しているか、借り上げをしてるかは、重要事項説明書を見ればわかります。)
次に月額利用料です。
内訳は、家賃(一括払いのところを除く)・管理費・食費・実際使ったものの費用(おむつ代など)・医療費、そして介護にかかる費用です。介護にかかる費用は、介護保険を利用している場合もあり、その場合は一割負担が必要になります。
有料老人ホームで使う介護保険は、「特定施設入居者生活介護」というものがほとんどです。一日利用あたりいくら、という介護保険になり、一ヶ月の費用は要支援1~要介護5で、概算6千円~2万7千円ほどです。(地域により若干異なります)事業者によっては、手厚く人員を配置したり、プラスのサービスを提供することで、別途介護費用として徴収することもあります。
安いホームでは、十数万のところから、上は…いくらくらいまであるのでしょうか?サービスを追加すればするほど、限りはないのでしょうね。
実費として請求されるものの例としては、入浴などを規定の回数以上希望した場合や、ナースコールの対応をした場合、また受診の付き添いや外出も、かかった実費以外に介護費として請求する場合もあるようです。月額利用料は毎月のことですので、入居前に不明な点は質問しておくことが大切です。